AsRock Z97 OC Formula レビュー 後編 4790Kレビュー

皆さんこんにちは、PCOKです。
先日からZ97 OC Formulaのレビューをさせて頂いて来ましたが、
今回やっと4790Kが登場しますよ!
DSC_0144.jpg
というわけで、あれだけAMDAMD言っていたのに4790Kに乗り換えることとなりました。
いい機会をくださってありがとうございます。
それでは、今回はOCの結果と、ベンチのスコアを紹介していきたいと思います!


・開封
まずは4790K開封の儀の様子をどうぞ。

実は自分のメインPC用にIntelのCPUを買うのは始めてだったりします。
サーバーでCeleronを使ったり知り合いにi5で組んだりはしてたんですけどね。
4790KはHaswellRefreshと呼ばれる世代のCPUで、DevilsCanyonというコードネームで知られています。
悪魔渓谷。
ソケットはLGA1150で、Intel90番台チップセットと、一部80番台チップセットにも対応しております。
K付きモデルですので、もちろん倍率アンロック。
OCし放題のモデルとなっています。
ただ、定格で4GHzを実現していますので、OCするメリットも少ないかもしれないですね。
ヒートスプレッダとコアの間はグリスなのですが、新素材を採用することで
そこそこ冷えるとのこと。
また、キャパシタを増やしたりして電力効率を向上させることで、
OC耐性が上昇しているそうです。
その実力はいかに。
・8350との比較
私がそれまで使っていたCPU、FX-8350との比較をしていきます。
ベンチマークはPCMarkや3DMarkを始めとする30種類くらいで計測をしています。
そのうちベンチマークソフトの紹介記事も書きたいですね。
計測環境は、
FX-8350+AsRock 990FX Extreme4と、4790K+AsRock Z97 OC Formula
となっております。ASRock先生大好き。
また、R9 290(定格)、メモリ24GB(DDR3-1600)、SSD(ADATASX900)、クーラーはH100iとなっております。
Catalystのバージョンは14.6。
では、まずは各CPU定格での計測結果です。
4790n.png
※めっちゃ長いので拡大してご覧ください
さて、結果を見ていきます。
まず下がっているものはなく、平均1.3倍程度の性能向上ですかね。
一部ゲーム系ベンチなどはほぼスコアが変動しておらず、
いかにグラボ依存かわかりますね。
もしこの中にやりたいゲームがあれば、グラボかCPUどちらを強化すればいいのか分かりそうです。
Superπでは約三倍前後高速になりました。
これは、4790Kのシングルコア性能の強さ(8350の弱さ)がよく表れているなと思いました。
8350は8コアを持ってしてもシングルの弱さがカバーしきれず、
そこが大きなデメリットになっていましたからね。
CrystalMarkのMEMの項目を見ていただくと、1.8倍程度向上していることがわかるかと思います。
メモリコントローラーは非常に優秀な模様。
定格でこれですからね。
流石ではないでしょうか。
また、消費電力を見ても(当たり前ですが)かなり大人しいですね。
FXが暴れ馬すぎるんですが…。
ワットチェッカーでシステム全体の消費電力を確認してみました。
まずはアイドル時。
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左が8350、右が4790Kです。
流石爆熱8350、アイドル時でも200W超え。
一方で4790Kは30ワット以上も少ない電力となっています。
次にOCCTを回してる時。
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左が8350、右が4790Kです。
8350が余裕で300Wを超え、350W以上を記録しているのに対し、
4790Kは270W!その差80W。
非常に優秀です。
AMD大好きな私ですが、この結果はしょうがないかなと思います。
・OC
さて、それでは早速OCをしていきたいと思います。
今回はIntel純正のOCツールで一時間負荷をかけ、完走出来た時点で合格としました。
なお、この時点ではキャッシュはデフォルトのままです。
また、今回は倍率の変更のみで、BCLKについては100固定です。
センサー上で見られるTDPの最大値と、温度の最大値、CINEBENCHのスコアをグラフにしました。
室温30度の部屋で計測しております。
4790kg.png
グラフがこちらになります。
CPUが完走できた最低電圧を表しています。
47倍を境に上昇率が上がり、49倍では1.5Vの大台に突入しております。
また、温度も47以降は常用できるレベルではなく、48倍で最大95度という熱さ。
49倍になるとセンサーでは限界値の100となり、実際には100度を超えた温度になっていると思われます。
CINEのスコアを見ていただければいかに発熱しているかわかるかと思います。
48倍時点では10超えというなかなかのスコアを記録しているのですが、
49倍にすると40倍のスコアとほぼ変わらない値にがくっと下がってしまっています。
H100iでは捌き切れない発熱なようで、50倍回してマザーの力を確認したかったのですが、
石を壊すおそれがありましたので残念ながら中止しました。
消費電力(TDP)は、47倍までは順当な上昇で106W止まりですが、
48倍にした途端に136Wに上昇しています。
これらの結果を見ると、47倍が一番コスパが良さそうです。
ただ、発熱は80度にもなりますので、夏場は諦めたほうがいいかもしれません。
しかし1.244Vで47倍とは、非常に優秀ですねぇ。
・ベンチ
ではでは、早速ベンチのスコアを比較してみましょう。
今回はCPUを4.7GHz@1.252V、Cacheを4.6GHz@1.376V、Inputを1.95Vとしています。
とりあえずスコアをどうぞ!
4790.png
うーん、非常に微妙な結果となりました。
PCMarkやSuperπ、CINEなど、CPUが活躍するベンチではスコアの上昇が見られますが、
ゲーム系のベンチでは誤差の範囲とはいえスコア低下が目立ちます。
CINEだけ見てると1.3倍ぐらいに上昇してて素晴らしいんですけどねぇ。
ゲーム系のベンチではそもそもCPU性能が大きく影響しない場合が多いので
スコアが上昇しないのはまぁ納得できるんですが、上昇しないとなると…?
ちなみにこの設定、Intel純正ツールのベンチを完走できません。
また、エンコベンチをすると速攻で落ちてしまいます。
恐らくCacheを上げていることが原因で不安定になってると思われるので、
スコアに影響しないCacheはある程度におさえてリトライしてみたいかなと思います。
ちなみにこの設定で常用できるわけもなく、現在は定格で動かしています。
(グラボ差し替えたらCMOSクリアせざるを得なくなったことが原因でもあります。)
というわけで、三回にわたってお送りしてきたZ97 OC Formulaのレビューはとりあえず今回で終了となります。
AMDとIntelでここまでOCの勝手が違うとは思わず、なかなかに微妙な結果になってしまって申し訳ないです。
もし時間がありましたら、堅実に45倍辺りで回してみようかと思います。
このマザーの力はこんなもんじゃないと思いますので!
このマザーも、4790Kも素晴らしい製品だということだけでも伝わっていれば幸いです。
最後に、今回この機会を与えてくださいましたウィズテック様、雷神力様、本当にありがとうございました!
追伸:
M2SSDを固定するネジが欠品していた件ですが、
ネジを送ってくださいました。わざわざありがとうございました。



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