お久しぶりです。私です。
以前から自宅サーバーの調子が悪く、LANカードやSATAカードで騙し騙しやり過ごしていたのですが、この度機器更新が実現できました。
最終的に、QNAPのNASをケースにしてMini-ITXマザーを動かすことで理想的な環境を構築することができたので、その顛末をまとめておきます。
老朽化に加え、最近はなにかとダウンサイジング欲が凄くて、メインマシンもMini-ITXで組み直したばかりでした。
そのため、サーバーもMini-ITX化目指して構想を練ってみることにしました。
思いついた要件はこんな感じ。
- メモリ8GB以上
- 現環境(Xeon-1220Lv2)と同じぐらいのパワー
- 消費電力の削減(現在35-40Wh)
- HDD3〜4ベイ(フロントから抜き差しできると尚良)
- ケースはできる限りコンパクト
まずはCPUの選定なのですが、1220Lv2と同等の性能・消費電力(TDP17w)なんていう都合の良いものは存在せず…
そもそもかつてESXiなどを動かしていた時に選んだものだったので、今後はここまでの性能は必要ないだろうという結論に。
というわけで、Mini-ITXオンボードで省電力なJ4105が候補に上がってきました。
メーカーの選択肢がASRock J4105-ITXしかなかったですが、私はASRock信者なのでむしろ大歓迎です。
そうするとメモリがDDR4 SO-DIMMになるため、新調する必要がでてきます。
今までは2GB*4で8GBだったのですが、消費電力削減のために8GB*1が良さそうです。
ここはアマゾンで一番安いPATRIOTのやつにしました。
さらに消費電力を削減するため、電源の交換も検討することにしました。
消費電力35-40Whに対し、現在の電源は750W。かなりのオーバースペックです。
変換効率を考えると、100Wもあれば十分ですよね。
これくらいの小容量電源となると、必然的にACアダプタ駆動のものとなります。
PICO PSUのパチモンにしようかと思ったのですが、サーバーとして連続稼働させるにはちょっと不安。
結果、玄人志向の120W AC電源を選択しました。
最後にこれらのパーツを詰め込むケースの選定です。
現在はフロントから7つのHDDをマウントできるケースを使っているのですが、稼働しているHDDは3本。
予備を考えても4つ分のスペースがあれば良さそうです。
ホットスワップはできなくていいので、とにかくフロントから抜き差しできるのが楽だしかっこいい。
ITXでHDD4本のベイ付きとなると、新品ではもはや製品がありません…。
5インチベイに後付でも実現できるのですが、HDD4本を載せるためには5インチベイ*2が必要となり、小型のITXケースではほとんど存在しません。
さらに、市販のものは大体ATX電源になってしまうので、理想より一回り大型になってしまいます。
ヤフオクに出ているサーバーのバラし品もありましたが、バックプレーンの耐久性が不安だったのと、あまりデザインが好みではありません。
いっそHPのマイクロサーバーも考えたのですが、中古は消耗してそうな上に高い。
しばらくの検討の末、もはやNASにしてしまおうかと検索していて見つけたのがこの記事。
QNAP TS-659 TurboNASを分解する – まず分解。
QNAPの6ベイNASであるTurboNAS TS-659を分解している記事なのですが、
雰囲気はFlexATXマザーボードのようですが
という記述があり、掲載されている写真を見てもITXに近いサイズのマザーボードに見受けられます。
そこで、同じシリーズの4ベイ製品であるTS-459の筐体サイズを調べてみると、180x177x235mmと判明。
ITX規格のマザーボードは170x170mmなので、ほぼジャストサイズ…!
これ、もしかしてもしかするとMini-ITXが載るんじゃないか?
しかし、どれだけググっても先駆者が出てきません。まぁ、NASを買う層と自作している層は違うからね。
これで万が一ネジ穴が合わなかったとしても、ホットボンドという強い味方がいます。
電源もAC化することで小型になり融通が利くため、とにかく箱に収めることはできそうです。
そして試しにメルカリを覗いてみると、ジャンクのTS-410が4000円で出品されているではないですか。
同世代なら中の構造も大体共通化されているはずですし、筐体サイズも同じ。
これは、私が先駆者になるしかない。
QNAPはMini-ITXの夢を見るのか?
中編へ続く!
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