こんばんは、PCOKです。
本日はいわずと知れたテレビチューナー、PT3を使って録画サーバーを構築していきたいと思います。
コバヤシという知り合いがいるんですがね、こいつがPT3を買ってレコーダー的な使い方を始めたらしく、すっごい勧めてくるんですよね。
だいぶ昔に録画鯖建てたがってたこともあり、衝動的にPT3を買ってきてしまいました。ホント馬鹿。
というわけで、現在動いているこのサーバーにPT3を追加し、録画サーバーを構築することに。
OSはUbuntuServer14(バージョン忘れた)で、管理ソフトにはChinachuを利用してみます。昔名前聞いたことあったという理由だけで選びました。
ではでは早速手順を説明していきます。
ちなみに取り付けるとこんな感じ。
下がPT3です。録画鯖を構築するにあたって、しまいこんでいたSATAカードを持ってきて取り付けてみました。
合計8台のHDDがホットスワップベイに取り付けられるようになっています。ホントはもう一台付けられるけど電源ケーブルの関係で諦めました。出すの面倒臭かった。
下準備
sudo apt-get install git unzip pkg-config linux-headers-3.16.0-29-generic automake build-essential
ドライバのインストールとか用
sudo apt-get install curl git-core libssl-dev yasm libtool autoconf libboost-all-dev
Chinachuインストール用
こんなにいらないかも。
sudo vi /etc/apt/sources.list
下記をファイルの末尾に追加
deb http://ftp.jaist.ac.jp/pub/Linux/ubuntu maverick main universe deb-src http://ftp.jaist.ac.jp/pub/Linux/ubuntu maverick main universe deb http://security.ubuntu.com/ubuntu maverick-security main universe deb-src http://security.ubuntu.com/ubuntu maverick-security main universe
そういえばPT3の配線ですが、アンテナ端子の横にSとTの刻印があると思います。
SにBS/CSアンテナ、Tに地デジアンテナを接続してください。
カードリーダーを使えるようにする
WindowsだとSoftCasなるものがあって簡単にBカスをエミュレートできるそうなのですが、Linux、特にUbuntuでこれをやるのはなかなかめんどくさそうで、今回はあきらめました。
私が使ったカードリーダーはこちら。ジェムアルトの良く見るやつです。いつだかの福袋に入ってました。
Bゴミカスは昔買ったチューナーについてきたものを使うことにしました。
sudo apt-get update sudo apt-get install pcscd libpcsclite-dev libccid pcsc-tools sudo pcsc_scan
「Japanese Chijou Digital B-CAS Card (pay TV)」が表示されればOK
Ctrl+Cで終了
arib25(復号化ソフト)インストール
放送波をデコードしてくれるソフトです。
cd /usr/local/src sudo wget http://hg.honeyplanet.jp/pt1/archive/c44e16dbb0e2.zip sudo unzip c44e16dbb0e2.zip cd ./pt1-c44e16dbb0e2/arib25 sudo make sudo make install
recpt1(録画ソフト)インストール
Chinachuはこのrecpt1をGUIから動かせるソフト、ということになります。
sudo git clone https://github.com/stz2012/recpt1.git cd recpt1/recpt1 sudo ./autogen.sh sudo ./configure --enable-b25 sudo make sudo make install
cdして戻っておいてくださいね。
PT3のドライバインストール
sudo git clone https://github.com/m-tsudo/pt3.git cd pt3/ sudo make sudo make install sudo reboot
再起動しないとPT3が認識されなかった。
ls /dev/ |grep pt3
pt3video0からpt3video3まで出てくれば成功です。
録画テスト
recpt1 --b25 --strip 22 10 /[保存先]/test.ts --device /dev/pt3video2
意味は下記のとおり
デバイス:/dev/pt3video2(video0/1:衛星放送、video2/3:地上デジタル)
チャネル:22ch
録画時間:10秒
Chinachuのインストール
ユーザーを分けたい場合は追加してsuしてくださいね。
チュートリアルをそのまま実行すればいけます。基本的には。
私はユーザーを追加せずやりましたので、ちょっとだけ違います。
sudo git clone git://github.com/kanreisa/Chinachu.git /chinachu cd /chinachu sudo ./chinachu installer
1のAuto(full) を選択
結構時間かかるのでしばらく待機。
ここで失敗する場合は下準備の段階でなにか間違えています。
サービスを登録
sudo ./chinachu service operator initscript > /tmp/chinachu-operator sudo ./chinachu service wui initscript > /tmp/chinachu-wui sudo chown root:root /tmp/chinachu-operator /tmp/chinachu-wui sudo chmod +x /tmp/chinachu-operator /tmp/chinachu-wui sudo mv /tmp/chinachu-operator /tmp/chinachu-wui /etc/init.d/
チュートリアルには書いてありませんが、sudoも入れないと私の環境では動きませんでした。
これで一日つぶしてマジおこ。
最後に
sudo insserv chinachu-operator sudo insserv chinachu-wui
で登録して完了です。
これで再起動しても自動で開始してくれるはず。
ちなみに私は「sudo: insserv: コマンドが見つかりません」と表示されたので
sudo ln -s /usr/lib/insserv/insserv /sbin/insserv
してからinsservしました。
設定の変更
sudo cp config.sample.json config.json sudo vi config.json
recordedDirを任意で変更
recordedFormatも任意で変更
後Chinachu用のユーザー名パスワードもここで変更できます。
チューナーの設定に関しては、PT3であればデフォルトで設定されています。けいあん!用のいらない設定は消しちゃいましょうね。
最後に物理チャンネルを設定します。これは、地域によって異なるので確認が必要です。
マスプロあたりで確認できます。
適宜書き換えたり消したり増やしたりしてください。
録画ルール作成
サンプルをコピーするとすでにルールが書かれていて大変なことになるので、
echo [] > rules.json
として作成します。でもこれがエラーだったので、viで書きました。
動作確認
sudo ./chinachu service wui execute
問題なく起動できたらCtrl+\で終了
sudo ./chinachu update -f
EPGの取得テストが始まるのでしばらく待機
チュートリアルには書いてありますが、他の方のブログだとこれが抜けてたりする謎。
サービスを起動
sudo service chinachu-operator start sudo service chinachu-wui start
心配であればstatusとかして確認すればいいと思います。もしくはpsでgrep nodeすればちゃんとプロセスが動いているか確認できるはずです。
後はウェブページから色々できますので、http://[ipアドレス]:10772にアクセスし、設定したユーザー名とパスワードでログインすれば無事導入完了です。
こうやって書くとめっちゃ簡単。Linuxのソフトにしては導入が簡単で親切ですねー。
しかしところどころつまるところがあって結構時間がかかってしまいました。なんだか苦労して色々構築していた頃を思い出す・・・。
後は好きなだけ録画を楽しむだけです。やったね!
録画したものを見るかどうかは別として、皆さんも録画鯖、建ててみてはいかがでしょうか。