皆さん、ネットワークの速度、気にしてますか?
自分が使っているマシンはともかく、運用しているサーバーのネットワーク速度は非常に気になるところであります。
Windowsなどであれば速度測定サイトで簡単に計測することが出来ますが、CUIしかないLinuxサーバーなどではそういうわけにも行きません。
そんな時に役に立つのが「Iperf」というネットワークのスループットを計測するソフトです。
マルチプラットフォームで動作し、二台のマシンがあれば簡単に測定を始めることが出来ます。
今回はWindowsとLinuxサーバーという二台のマシン構成でこのソフトの使い方を解説していきます。
■ダウンロード・インストール
ダウンロードはIperf.frから行って下さい。Windows・Mac OS X・FreeBSD・Linuxで動作しますので、ご自分の環境にあったものをダウンロードします。
今回の例では、Windows用としてIperf 2.0.5-3をダウンロードしました。こちらはexeファイルで配付されています。
Linuxについては、それぞれパッケージマネージャーからインストールすることが出来ます。
Ubuntu系では
sudo apt-get install iperf
CentOS系では
sudo yum install iperf
と言った感じになりますね。
インストールが終われば、後は計測するだけです。iperfの利用にはクライアントとサーバーを用意する必要があるので、二台のマシンを用意してくださいね。
■サーバー
サーバーとして使う場合、
iperf -s
とコマンドを叩きます。これでサーバーとして接続を待機するようになります。Windows版の場合は.exeを付けてください。
また、サーバーとして使用する場合は必ず5001ポートを開放しておいて下さい。Windowsであれば実行する際に聞かれるはずです。
■クライアント
クライアントとして接続する場合、
iperf -c [サーバーipアドレス]
とすると測定が開始されます。
■結果
サーバーにもクライアントにも結果が表示されますので、どちらを見ても構いません。
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Server listening on TCP port 5001
TCP window size: 85.3 KByte (default)
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[ 4] local 192.168.3.XX port 5001 connected with 192.168.1.XX port 6XXXX
[ ID] Interval Transfer Bandwidth
[ 4] 0.0-10.0 sec 109 MBytes 90.9 Mbits/sec
こんな感じで表示されます。書いてあることはサーバーもクライアントもほぼ同じ。
一番下の行を見ると、0-10秒の平均速度が90.9Mbpsという結果だということがわかります。
サーバーとクライアントを逆にして実行すれば、アップロードとダウンロード両方計測が可能ですね。
というわけで、Linuxでも簡単にネットワーク速度が計測できるソフトの紹介でした。
しかしこれ、ローカルでしか動かせないような…?公開サーバーとかあるんですかね…?