ArchLinuxセットアップ 初期設定とデスクトップ環境導入編

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こんにちは!PCOKです。
この連載も三回目になりました。
前回までの内容で、Arch本体のインストールと設定は無事終了しているはずです。
今回紹介するのは、初期設定とお待ちかねのデスクトップ環境の導入です。
Xfceを導入し、軽量かつ万能なものを目指しましょう。


・初期設定
インストールお疲れ様でした。
まずはrootでログインしてくださいね。
また、今回のホスト名はXBS-Archとしてお送りしますので、適宜読み替えて下さい。
ではでは、ユーザーの追加からやっていきましょう。

[root@XBS-Arch ~]# useradd -m -g wheel user
[root@XBS-Arch ~]# passwd user

でユーザーの追加とパスワードの変更を行います。
userはご自分で名前を決めてくださいね。
次に

[root@XBS-Arch ~]# visudo

を実行し、Defaults env_keep += “HOME”%wheel ALL=(ALL) ALLのコメントアウトを外します。
viですので使い方に注意してください。
今回私はzshを使うことにしましたので、

[root@XBS-Arch ~]# pacman -S zsh
[root@XBS-Arch ~]# chsh
New Shell [/bin/bash]: /bin/zsh

としてzshに変更しました。お好みでどうぞ。
あ、あとvimも突っ込んでおきますか

[root@XBS-Arch ~]# pacman -S vim

aliasでviをvimにしておくと便利です。
(alias vi=”vim” 再起動したら消えるので後々.zshrcに書き込みます)
・デスクトップ環境導入の準備
やっとデスクトップ環境だ!やった!
まずはXを導入しましょう。

[root@XBS-Arch ~]# pacman -S xorg-server xorg-server-utils xorg-xinit xorg-xclock xterm

続いてドライバをインストールする必要があります。

[root@XBS-Arch ~]# lspci |grep VGA

とするとコントローラーに関する情報が出ますので、それに対応するものをインストールします。

[root@XBS-Arch ~]# pacman -Ss xf86-video

するとドライバの一覧が表示されます。
pacman -Ss xf-86-video |grep intel とかすれば一発で発見出来て便利かもしれないですね。
また、VMwareでは特にドライバはいらないという記述もあるんですが、ドライバがあるようなので入れておきました。

[root@XBS-Arch ~]# pacman -S xf86-video-vmware

でドライバのインストールを行います。
IntelとかAMDとか読み替えてくださいね。
・SLiMの導入
ログインマネージャにはSLiMを利用します。

[root@XBS-Arch ~]# pacman -S slim

としてインストールしましょう。
なお、テーマは後ほど適用するので今回はインストールしません。
フォントを聞かれますが、私はデフォルトのままにしています。
インストールしたら設定をちょろっと書き換えます。

[root@XBS-Arch ~]# vim /etc/slim.conf

で設定ファイルを開き、
login_cmd exec /bin/bash -login ~/.xinitrc %sessionlogin_cmd exec /bin/zsh -l ~/.xinitrc %sessionに書き換え、
daemon yesのコメントアウトを消します。
最後!

[root@XBS-Arch ~]# systemctl enable slim.service

としてサービスを有効にすれば、次回起動時からGUIでログインができます。
・Xfceの導入
さーて、ここまで長かったですが、ついにXfceの導入です。
これを乗り越えるとついにGUI環境で使用することができるようになります。
便利な追加パッケージもまとめて入れてしまいましょう。

[root@XBS-Arch ~]# pacman -S xfce4 xfce4-goodies gamin

色々聞かれますが私は全部インストールしちゃっています。デフォルトのまま。
入れるだけ入れましたが、このままだと自動で起動してくれません。
ので、その設定をしていきましょう。

[root@XBS-Arch ~]# cp /etc/skel/.xinitrc ~/

として設定ファイルのテンプレをコピーしてきます。んで

[root@XBS-Arch ~]# vim ~/.xinitrc

で設定ファイルを開き、exec startxfce4のコメントアウトを外しちゃいましょう。
これでデフォルトでXfceが起動するようになります。
rebootしてちゃんと起動するか確かめてみてくださいね!
あぁ…疲れてきた…
はい!ここまで設定すれば、次回起動したときからGUIで立ち上がるはずです!
ので、次回からはXfce上のターミナルエミュレータを使って作業していきます!
次回はフォントやテーマとか細々した設定です!
ArchLinuxセットアップシリーズ
インストール編
システム設定編
初期設定とデスクトップ環境導入編
日本語化編
デスクトップ環境向上編



6 comments

  1. こんにちは。
    [root@XBS-Arch ~]# cp /etc/skel/.xinitrc ~/
    上記のコマンドを操作した後で、「そのようなファイルやディレクトリは、ありません。」というようなメッセージが出ました。
    /etc/skel/の l は L の小文字でいいのでしょうか ?
    よろしくお願いいたします。

  2. cp /etc/X11/xinit/xinitrc ~/.xinitrcしたあとの編集はどのようにするのが良いのでしょうか…?

    1. 今のコピー元のxinitrcにはコメントアウトされたexec startxfce4
      という行はないので、追記します。

      不要な行についてはコメントアウトします。
      例えば.xinitrc内最後の方にある下記行(いるものはコメントアウトせずに残すようにします)
      xclock -geometry 50×50-1+1 &
      xterm -geometry 80×50+494+51 &
      xterm -geometry 80×20+494-0 &
      exec xterm -geometry 80×66+0+0 -name login

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